お前みたいな女って
高校生みたいなガキ、ってこと?
本当、いちいち失礼な人。
「私だって、この前まで彼氏と同棲だってしてましたし!だから貴方みたいな人なんてどうだってありませんから!」
「………ほう、彼氏。お前にもそのような相手がいたのか。俺の調査不足だな。」
そのような相手って、バカにしてます!?
そう言えば、紗栄子のアパートに居候していることは調査で知ってたみたいだけど陽介のことは何も知らないんだ……
「わ、私だってラブラブな彼氏ぐらいいましたよ!」
「その言い草だと、振られたようだな。」
────っ!?
また、痛いトコを……
「そうですよっ!あっさり振られ……」
スッと、一ノ瀬司の綺麗で長い指先が私の顎を捉え、そっと持ち上げ言葉を遮られる。
「お前に惚れた男。実に興味深い。」
彼は艶っぽく微笑んで、私の顔に近づけた。

