えっ………と
何故、私はいきなりプロポーズされているんでしょうか。
私は驚きのあまり、何も言えないでいる。
私だって理想のプロポーズぐらいあるよ。
なのに……こんな妙に堅苦しい会議室で。
しかも、今日初めて名前を知った男の人。
何かの間違い…だよね?
「あ、あの……何かのドッキリ…とかですか?」
やっと出た言葉に司さんはあからさま怪訝そうに私を睨む。
「社員としては不採用だか、俺の婚約者としては採用してやる。」
こんな光栄なことはないだろう、と司さんは言う。
イヤイヤイヤ、何故そうなる!?
社員としては不採用だけど、婚約者としては採用って……何なのそれ!?

