sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜






えっ………と

何故、私はいきなりプロポーズされているんでしょうか。



私は驚きのあまり、何も言えないでいる。



私だって理想のプロポーズぐらいあるよ。

なのに……こんな妙に堅苦しい会議室で。

しかも、今日初めて名前を知った男の人。


何かの間違い…だよね?




「あ、あの……何かのドッキリ…とかですか?」



やっと出た言葉に司さんはあからさま怪訝そうに私を睨む。



「社員としては不採用だか、俺の婚約者としては採用してやる。」




こんな光栄なことはないだろう、と司さんは言う。


イヤイヤイヤ、何故そうなる!?


社員としては不採用だけど、婚約者としては採用って……何なのそれ!?