「写真より、実物の方がかっこいいでしょ?」
相園さんはグラスを揺らしながら艶っぽい瞳で私を見つめ顔を寄せてくる。
あまりにも顔が近いので私は狼狽えてしまいそうになる。
「あ、あの……っ」
「口端、ソースついてるよ。」
………え?うそ!?
慌てて口元を拭おうとすると、ハンカチで優しく拭われる。
「レディーが手で拭いちゃダメでしょ?でも、君だったら何でも可愛いんだろうね。」
相園さんの言葉に見る見るうち頬が熱くなる。
キザというか……一々恥ずかしくて顔が上げれない。
女性の扱いに慣れていて、古賀さんといい勝負になりそう……
「あ、ありがとうございま…」
ぺこりと頭を下げようとした時、強引に後ろから肩を掴まれる。
反射的に振り返ると、鬼の形相をした司がいた。

