「彼女は正義感が強く、困っている人を見ると放っておけないタイプですが無鉄砲で後先考えず突っ走るので扱いが大変難しいです。」
少し笑みを浮かべ言う彼に、会場も温かい雰囲気に包まれる。
扱いが大変難しいって……完全に貶してるよね!?
こんな大勢の前でそんなこと言われたら……
どうせ嘘吐くんなら、もっと上品な女性だと紹介して欲しかったよ……
私は恥ずかしすぎて前を見れなかった。
「ですが……今はそんな彼女の存在が私の支えとなっています。彼女に出逢い、私は現実を見つめ、前を向いて生きて行こうと思うようになりました。」
私の存在が支えだなんて、そんな…
あまりにも大それた嘘は思わず笑ってしまいそうになるけれど。
単純に嬉しく思ってしまった。
「彼女のお陰で、今の私がいます。」
私だって貴方が支えだよ。
貴方に出会わなかったら……今の私はいない。

