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ご飯を食べた後、私は先にお風呂に入った。
泊まっていきなさい、ってお父さん言ってたけど、一ノ瀬司にそんな悠長に泊まってる暇あったのかな…
今日だってこの為に仕事早めに切り上げてきたんだろうし……
……って、泊まり!?
まさか、一緒の部屋とかじゃないよね!?
そんなことを考えていると、ゆっくりお風呂なんて入ってられなくて。
とにかく、仕事忙しいんだし今からでも帰れないか聞かなくちゃ。
スウェットに着替え廊下を歩いていると、縁側で二つの背中を見つけた。
お父さんと………一ノ瀬司!?
後ろ姿しか見えないけど、何やら晩酌でもしてるみたいだ。
うそ、いつの間に?
何とか話を聞けないか、足音を立てず近寄ると……
「何してんの、忍びの真似か?」
「わぁっ!?」
突然背後から声をかけられ驚いた私は肩を上げる。
そっと振り向くと、不思議そうに見つめる翔太がいた。
「何だ、翔太〜〜驚かさないでよ!」
出来るだけ小さな声で言うと、翔太はハハッと笑った。

