「借金のカタに、と言われれば何とも反論は出来ません。ですが、私は今、彼女が必要です。」
その横顔はとても真剣で……
「必要だと…?それは単に利用してるということだろ!」
「はい、仰る通り…私は彼女を利用しています。」
迷いの無い言葉に、私はもちろん、家族みんな驚く。
そんな堂々と……
でも、彼らしいのかもしれない。
「彼女が大学を卒業するまでの間、私の側にいること、どうか許しては頂けないでしょうか。」
「利用されると知って、娘を差し出す親がいるかっ!アンタみたいな男に借金を肩代わりされる謂れはない。お金は月々ちゃんと返していく、それで娘から手を引いてくれ……」
今まで、強気だったお父さんはいきなり床に膝をつき深々と頭を下げた。
お父…さん。
ここまでお父さんにさせる私って何なんだろ…
「お父さん、私なら大丈夫だよ……。ただ、勝手なことしてごめんなさい。親不孝な娘で…ごめんなさい。」
今更、許して欲しいなんて思わない。
でも、私はお父さんのこと…家族のこと、いつだって大切に思ってるから。

