sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜





麗香さんは私なんて御構い無しにクスクスと笑う。

そんなに笑うぐらい一ノ瀬司のスキンシップは考えられないんだ……


ふと、あの酷く冷たい視線を思い出す。

確かに、考えられないかも……



「本当にそうだとしたらとても愉快だけれど、もう嘘を吐く必要はないのよ。偽装結婚だとしても私は誰にも言ったりしないわ。」



なんて、麗香さんは優しく微笑む。


もうここまでバレてるしもう隠す必要ないのかもしれない。



「それに、この先事情を知ってる者がいても損にはならないんじゃない?何かあれば助けてあげられるでしょ。」



麗香さんは駆使した上目遣いで私を見つめる。

そんな瞳にまんまと吸い込まれ、気づけば頷いていた。


「あの、麗香さんは司さんと親密な関係、なんですか?」



麗香さんの話じゃ、一ノ瀬司と随分親しく感じる。

こんなに綺麗な人だ。

もしかして、私はお邪魔なんじゃ…なんて考えてしまう。



「嫌ね、あの男と私は貴方が想像している関係じゃないわ。まあ、昔、私から一度誘ったことがあるぐらい?あっさり断られたけどね。」



彼女はサバサバした感じでどうってことないように言った。