「最年長って貴方も私と3歳しか違わないでしょ。事あるごとに最年長って言わないでくれるかしら。」
力強い視線が古賀さんを捉える。
す、凄い目力……
「そんなに睨まなくても〜、元々このプロジェクトチームの平均年齢は若いし、何も怒ることないでしょ〜」
なんて、古賀さんは宥めるようにするけれど
麗香さんは不機嫌そうなまま。
女性に年齢の話は御法度だよね…
「そんなことより、NYの坂本くんから貴方に電話が入ってるわ。こんなとこで油売ってないで持ち場に戻りなさい。」
「やばっ!坂本っちゃんすっかり忘れてた!ごめん、梢ちゃん、無駄につき合わせちゃって。意見参考にさせてもらうよ!」
古賀さんは名残惜しそうにするも
麗香さんに睨まれ、いそいそと去ってしまった。
「ったく、調子が良いんだから。ちょっとは真面目にしてほしいものよ…」
麗香さんはボソッと呟くと私に向き直る。
彼女の力強い視線に思わずたじろぐ。
「それにしても驚いたわ。あの司が結婚だなんて。社長の選んだ婚約者はあっさり断ると思ってた。でも、貴方の様な平凡な学生を選ぶなんてね。」
麗香さんはフッと艶っぽい笑みを浮かべ私を見据えた。
学生って……気づいていたんですか…

