手伝ってもらうと言ったものの、特に作業がどうとか、そういうものではなかった。
「ホテルにチャペルを隣接するんだけどさ、内装って女の子から見てどういう感じのが可愛いな〜って思う?」
古賀さんは何枚かの写真やら書類を取り出し私に見せる。
写真の中のチャペルは色とりどりのステンドグラスが太陽の光をうけて神秘的な雰囲気を醸し出していた。
天井も高いし、広々としている。
他にも、海外らしく大きな噴水がライトアップされている派手なチャペルもある。
綺麗だな……
こんな素敵なチャペルでウェディングドレスを着て……大好きな人の隣に立つ。
私も、いつか陽介と……なんて夢みたいなことを思っていた。
つい、この間までは。
「都心にも多数、一ノ瀬のホテルがあるんだけど結構そこで挙式、披露宴するカップルがここ最近多いんだよね。ニューヨークってなったらこっちも気合い入っちゃってさ〜、梢ちゃん何か気に入った内装とかある?」
古賀さんはふんわりと微笑んで私を見つめる。
気に入った内装か……
「こういう煌びやかなチャペルはとても素敵で女性なら誰もが憧れると思います。でも、私はこじんまりでほのぼのとした所がいいなって思います。」
思わず出た言葉に、古賀さんはキョトンとしている。
しまった……一ノ瀬グループのホテルなのにこじんまりとか言っちゃダメだよね。
慌てて言い直そうとすると、古賀さんはふふっと微笑んだ。

