どうしてシモンさんがあそこに・・・。
もしかして、あれって、カインの料理だったの?


部屋を抜け出したことがばれたら、また何か言われちゃう。
もう、手遅れかもしれないけど・・・。



「ももこさま・・・」

「あ・・・」



自分の部屋まで戻ると、モリアが待ち受けていた。
もう話がいってしまったの・・・?



「ごめんなさい、私・・・」

「・・・お食事を。本日は広間にてとっていただきます」

「え・・・?」

「カインさまもご一緒です」



どうして・・・?
もう一緒になって食べてくれないと思ってた。
私の事なんて、もう・・・。



「シモンさまのお気遣いです。もう、ご一緒に食べる事はできないかもしれませんので」




裏切り者だと、確定した私はどうなるんだろう。
まるで、最後の晩餐。