カインの側に、誰か裏切り者がいるっていう事? だとしたら、いったい誰なの・・・? そんな、裏切り者なんて。 もし、それが本当ならカインに知らせなくちゃ。 「急いで・・・っ」 勢いよく身体を起こして、ハッとした。 今、裏切り者だと思われてるのは・・・私だ。 そんな私がいくら声をだいにして言ったところで、カインは信じてくれる? ただ、苦し紛れに言っているだけだって思われるんじゃ・・・。 だめだ・・・。 私の声は、誰にも届かない。 私は一人。 私は独り。 ひとりなんだ。