オフィスにラブは落ちてねぇ!!

つい2日前にも、自分から誘っておきながら何時間もひとりぼっちで待たせ、あんなに泣かせてしまったのに、また同じ事を繰り返してしまった。

仕事だから仕方ないと言えばそれまでだが、社長宅に向かう前にせめて一目だけでも会って直接謝れば良かったとか、休日なのだし今すぐ命に関わるという訳でもなかったのだから、翌日の朝イチで伺います、と先方に言えば良かったのかも知れないなどとも考えた。

しかし、どうしても社長の事が心配で、それができなかった。

結局、愛美より仕事を選んでしまった事が余計に愛美を悲しませてしまったかも知れない。

やっぱり付き合えないと言われてしまうのかも知れない。

酔った愛美が苦しそうに絞り出した言葉が脳裏をよぎる。

自分にはわからないような、つらい恋愛をしてきたのだろう。

優しかった恋人が急に乱暴に変わってしまう事や、恋人に裏切られる悲しみや、どんなに待っても戻って来ない人を待つ不安。

あんな思いをするのはもうたくさんだと泣いていた愛美を思い出すと胸が痛む。

めちゃくちゃ大事にするから彼女になってと言ったくせに、たったの数日間で2度も、仕事を理由に約束を守れなかった。

とにかく会いたい。

会って直接謝りたい。

自分がどれだけ愛美を好きなのかを伝えたい。

愛美は許してくれるだろうか?

また大嫌いだと言われるだろうか?

それとも、やっぱりもう無理だと言われるのだろうか?