高瀬FPとは笑いながら会話している愛美を見て、緒川支部長はまた小さくため息をついた。
そして、愛美の弁当から鶏の照り焼きを一切れ箸でつまみ上げて口に放り込んだ。
「あ、美味い。」
「…っ!!なんで取るんですか!!」
「いや、オマエの弁当、美味そうだったから。」
「信じられない…。」
「悪いな。お詫びにこれやる。」
緒川支部長が唐揚げを差し出した。
「結構です。」
(オマエの使った箸で触った物なんか要らんわ!!)
高瀬FPは、子供みたいな事をする緒川支部長と、やけに緒川支部長にイライラしている愛美を交互に見て、だし巻きを口に運びニヤリと笑った。
食事を終えると、愛美は一刻も早く緒川支部長から離れたくて、すぐに自分の席に戻った。
コーヒーを飲みながら読みかけの音楽雑誌をパラパラとめくる。
雑誌を読んでいるふりをしながら、愛美はさっきの緒川支部長の言動にまだイライラしていた。
(なんなんだ、アレ…。最近やけに構ってくるな…。)
「菅谷さん。」
不意に高瀬FPに声を掛けられ、愛美は慌てて顔を上げた。
「あ…ハイ、なんですか?」
「この後、企業訪問に行ってきます。企業向けの定期保険のパンフレット、そこの棚にないんですけど…。」
「あ、わかりました。倉庫から取ってきます。ちょうど他にも補充する物があったんです。」
「じゃあ僕も一緒に行きます。」
愛美が倉庫の鍵を引き出しから取り出して立ち上がると、緒川支部長が高瀬FPの肩を叩いた。
「俺が行く。ついでがあるから。高瀬は企業訪問の準備してろ。」
「そうですか…?じゃあ、お願いします。」
また邪魔をされて、愛美は緒川支部長を殴りたい衝動を必死で堪えながら、倉庫の鍵をギュッと握りしめた。
(またかよ!邪魔ばっかしやがって!!)
「菅谷、行くぞ。」
「…ハイ。」
「お願いします。」
高瀬FPに笑顔で見送られ、愛美は仕方なく緒川支部長の後をついて歩いた。
(なんで私がこんな男と…。)
そして、愛美の弁当から鶏の照り焼きを一切れ箸でつまみ上げて口に放り込んだ。
「あ、美味い。」
「…っ!!なんで取るんですか!!」
「いや、オマエの弁当、美味そうだったから。」
「信じられない…。」
「悪いな。お詫びにこれやる。」
緒川支部長が唐揚げを差し出した。
「結構です。」
(オマエの使った箸で触った物なんか要らんわ!!)
高瀬FPは、子供みたいな事をする緒川支部長と、やけに緒川支部長にイライラしている愛美を交互に見て、だし巻きを口に運びニヤリと笑った。
食事を終えると、愛美は一刻も早く緒川支部長から離れたくて、すぐに自分の席に戻った。
コーヒーを飲みながら読みかけの音楽雑誌をパラパラとめくる。
雑誌を読んでいるふりをしながら、愛美はさっきの緒川支部長の言動にまだイライラしていた。
(なんなんだ、アレ…。最近やけに構ってくるな…。)
「菅谷さん。」
不意に高瀬FPに声を掛けられ、愛美は慌てて顔を上げた。
「あ…ハイ、なんですか?」
「この後、企業訪問に行ってきます。企業向けの定期保険のパンフレット、そこの棚にないんですけど…。」
「あ、わかりました。倉庫から取ってきます。ちょうど他にも補充する物があったんです。」
「じゃあ僕も一緒に行きます。」
愛美が倉庫の鍵を引き出しから取り出して立ち上がると、緒川支部長が高瀬FPの肩を叩いた。
「俺が行く。ついでがあるから。高瀬は企業訪問の準備してろ。」
「そうですか…?じゃあ、お願いします。」
また邪魔をされて、愛美は緒川支部長を殴りたい衝動を必死で堪えながら、倉庫の鍵をギュッと握りしめた。
(またかよ!邪魔ばっかしやがって!!)
「菅谷、行くぞ。」
「…ハイ。」
「お願いします。」
高瀬FPに笑顔で見送られ、愛美は仕方なく緒川支部長の後をついて歩いた。
(なんで私がこんな男と…。)



