オフィスにラブは落ちてねぇ!!

「愛美、顔見せてよ。」

「イヤです!!」

「かわいかったよ?」

「もう…!!」

頭から被った布団をギュッと握りしめる愛美を見ながら、“政弘さん”はおかしそうに笑う。

「ちょっと意地悪しすぎちゃったかなぁ…。」

「ちょっとじゃありません!!」

“政弘さん”はグイッと愛美の体を引き寄せて、愛美から布団を剥ぎ取る。

「これも、俺なんだけど。」

「意外過ぎです…。」

(見た目草食系で中身が肉食の男子をロールキャベツ男子とか言うけど…政弘さんもそれ?!)

「愛美のいやがるような乱暴な事はしてないよ?」

「……そうですけど…。」

“政弘さん”は、照れ隠しに膨れっ面でそっぽを向く愛美の頬にチュッと口付けた。

「機嫌直して。もっと優しくするから。」

「え…えぇっ?!」

(もっと?!)

愛美が慌てた様子で声をあげると“政弘さん”はまたおかしそうに笑う。

「もっと優しく抱きしめてキスしようと思ったんだけど…。ん?もっとする?」

「も…もういいです!!」

(やっぱり意地悪だ…!!めちゃくちゃドSだ…!!)

「愛美、大好きだよ。」

「……私も好きです。」

また新たな一面を見せた“政弘さん”のペースにいつの間にか翻弄されて、愛美はうろたえながらも、こんなに優しい意地悪なら、それもいいかもと思ったりする。

今までに感じた事のないほどの幸福感に身も心も満たされて、愛美は幸せそうに“政弘さん”の胸に顔をうずめた。