「ん?なんだって?千世子、俺のこと好きなの?」


後ろから声がした。



「ヒィィィィッ!!!!」


それは不良佐々木だった。



「なんだよ、その悲鳴は。」

「びっくりしたの。」

「ふーん。…ねぇ、お二人さん、千世子借りていい?」


え?なに?!?!?!

あたしを借りるって何?


あたし拉致られる?!?!


「「どーぞッ♪」」


杏ちゃんも由乃も、どーぞ、じゃねえし!


突然の出来事に頭が追いつかない。


不良佐々木はあたしの手を掴んだ。


「どこ行くの!」


「んー、公園でも行くか!」


「はぁ?!」


何それ。イキナリすぎるでしょ。