言い終えて、大きく1つ息を吸った私が、一番言いたい言葉を口にしようとしたとき、七倉さんの指が私の唇をふさいだ。
「その言葉は、俺から言わせて」
そういった七倉さんは、
「好きだよ、雛子」
うっとりするような綺麗な声で、そう言った。
私も七倉さんが好きです。
幸せに包まれた気持ちのまま、告げようとしたとき、
「ヤバイ、もうこんな時間か!」
腕時計を見て、慌てる七倉さん。
「今日と明日でドームツアーが終わるんだ。ツアー最終日の明日、雛子ちゃんに来て欲しい」
七倉さんはポケットからライブのチケットを出すと、私に渡した。


