ついにやって来た試合の日。 私はいつになく、そわそわしていた。 何度も観客席を見ては、七倉さんの姿を探す私を、 「大丈夫だよ。絶対に来てくれるって」 そう言って、何度も亜理沙が励ましてくれた。 刻々と試合の時間が近づく。 七倉さんは、まだ来ない。 その時、 「雛子、がんばれ!!」 会場に響き渡る声が聞こえた。