すぐに返事がもらえるだろうと思ったら、予想外の沈黙が待っていた。 心臓がぴりぴりと痛む。 やっぱり無理? 七倉さんは、来てくれないの? 悲しみで、目の前が真っ暗になった。 『行くよ』 ふわりと優しい風に包まれた気がした。 穏やかで、綺麗な、七倉さんの声。 今度こそ私は、嬉しくて泣いた。 「あり……がとうございます」 涙声の私に驚いた七倉さんは、優しい、優しい声で言った。 「絶対に行くから、待ってて」