渡された紙を握り締めたまま家に帰ると、ふらふらと2階にある自分の部屋に向かった。 すとんと椅子に座ると、勉強机の上にメモ用紙を置いた。 十一桁の数字と、七倉と書かれた小さなメモ用紙。 それを見てるだけで、さっきまで隣にいた七倉さんのことを思い出してドキドキする。 高揚した気持ちのままスマホを手に取ると、亜理沙にラインした。 雛子 [どうしよう?、もらっちゃった!] 亜理沙 [何を?] 雛子 [電話番号] 亜理沙 [それって、もしかして] 雛子 [目力イケメン!!!!]