後ろの足音も走り出したのが聞こえて、恐くなって大声で叫んだ。 「助けてください!変質者です!!」 叫んだ私に追いついた黒い影が、私の口をふさぐ。 どうにか逃れようと、口を開けてその人の指にがぶっと噛み付いた。 「いててっ!ちょ……待って、雛子ちゃん。俺だよ俺!」 必死に訴える男の人の声に、噛み付いていた指から離れて、声の主を見た。 「七倉さん?」 そこにいたのはコーギーで出会った、目力ハンパないイケメンの七倉さんだった。