熱く、柔らかい唇に、心臓が爆発しそうなほど暴れてる。
唇を放した七倉さんは、
「ごめん。雛子ちゃんが可愛すぎて、我慢できなかった」
少し恥ずかしそうに、そう言った。
その後、七倉さんは店員さんを呼んで、お箸を2膳頼んだ。
おしゃれな料理を、2人揃ってお箸で食べる。
こんなとき、さり気なく私に合わせてくれる七倉さんに、体の中が温かくなる。
優しい七倉さんに、幸せな気持ちになった。
2人っきりの空間に、不意にクリスマスソングが流れた。
愛にあふれた、キラキラした音色に耳を傾ける。
「もうすぐクリスマスですね」
何気なく言った言葉に、七倉さんの表情が曇る。
「どうしたんですか?」
悲しい顔の七倉さんは、見たくない。
七倉さんは、真っすぐに私を見ると、
「雛子ちゃん、ごめん」
そう言った。


