ファンの女の子たちの拒絶するような悲鳴が聞こえて、思わずその場から逃げたくなる。
七倉さんは、そんな彼女たちの声が聞こえないかのように、私を見つめた。
「君の存在が俺を強くして、俺をもっと上のステージへと連れていく。不満ばかり一人前で、実力も、行動力も足りなかった俺に、君が勇気をくれた。自分の足で、前に進む勇気を。
君がいれば、なんだってできる。雛子ちゃん、ずっと俺のそばにいて欲しい。愛してる!!」
ざわめきも、悲鳴も、いつの間にかかき消えて、
たくさんの人に囲まれているのに、
まるでここには、私と七倉さんの2人きりのような錯覚に陥った。
「俺じゃ、駄目かな?」
気弱な声。七倉さんの瞳が、不安に揺れている。


