部活を終えて、家に帰っていると、家の近くの電信柱の上にある外灯が、誰かを照らしていた。 「雛子ちゃん」 ずっと聞きたかった、大好きな声。 一瞬で魂を奪われる、強い眼差し。 そこに立っていたのは、他でもない七倉さんだった。 全身の血がざわついて、足が地に縫い付けられたみたいに動かない。 立ち尽くすことしかできない私に、ゆっくりと近づいた七倉さんは、 「ごめん」 そう言って、頭を下げた。 七倉さんに謝られる理由が分からなくて、無言のまま首をぶんぶんと横に振る。