それから数日、菅君は私のクラスに来ることも、部活の後、待つこともなくなった。
私はというと、心の中にぽっかりと開いた穴を埋めるように、ますますテニスに打ち込んだ。
「次の試合に出場する選手を発表する」
顧問の先生の言葉に、胸がピリッとする。
私たち3年生は、この冬の大会を最後に引退する。
順番に名前が呼ばれる。
「真下雛子」
「はい!」
胸を張り、返事をする。
七倉さん、
あなたがいない、この世界は、
残酷なくらいに寂しくて、
けど、この同じ空の下、あなたがいるって言うだけで、
頑張ろうって、勇気になります。


