どのくらい、そうしていただろうか。
私を心配した兄が病室に入ってきて、うな垂れる私を外へ連れ出そうとした。
「…………こ」
七倉さんの声が聞こえた。
「ごめ………ん」
『雛子、ごめん』
七倉さんの言葉に、堪えていた涙が溢れ出す。
眠ったままの七倉さんは、
こんなに傷だらけになってもまだ、
優しくて。
言葉に出来ない想いが、溢れて止まらなかった。
愛しさと、どうしようもない苦しさと、後悔と。
色んな感情が心の中に渦巻いて、理性が崩壊した私は、声を出して泣いた。
部屋の外から、そんな私を見ていた竜也さんが、
「時間はかかるけど、信じてる。ハルはこんなとこで駄目になるほどやわじゃない。絶対にまた、俺たちの元に戻ってくる」
揺るぎない声で、そう言った。


