鬼輝る






私はそれを避けなかった





丁度脇腹の位置に刺さる


真っ赤な液体がどろどろと溢れだし、着物に染みていく


皆の息を飲む音が聞こえた気がする



私は刀を構えた、沖田総司の首元に


「私の勝ちよ・・っ」


ズキズキと痛む傷口から刀を抜く


三秒後


私の体は治った


でも、治すのには体力がいる


だから、私の体力は限界だった


ふらっと目眩がしてそのまま意識が遠のいていった