夏の終わり、恋花火

一目で拓海くんを見つけた。

あたしは拓海くんを見つけられる。

もう、一人ぼっちで待ちぼうけたあの日のあたしはいない。

強くなる。

欲しい物を手にいれる。

自分の欲しい物が、今ハッキリとわかる。

あたしの欲しい物。


拓海くん。


中2のときからずっと


欲しくて欲しくてたまらなかった。


まだ未熟で未完成なあたしは気づかなかったけれど


答えは決まってた。


遠回りした。


これからどうなるんだろう。

どうしたらいい??



「拓海くん!」


従順な子犬みたいに拓海くんに駆け寄った。