夏の終わり、恋花火

何も答えが出ないまま夏休みも終わりに向かっていた。


突如、メール音が響いた。


拓海くんだ...


ー今日ひま?出かけない??ー


またまた突然なお誘い。
ますます何を考えてるのかわからない。


あたしの脳裏には..

拓海くんに会いたい


それだけだった。


あゆみに後ろめたさなんてなかった。
そんなあたしは最低だ。

貪欲だ。

こんなに欲深い人間だったろうか??

何もいらない

そんな事を思っていたときがあった気がするのに

あたしの心は
ただまっすぐに拓海くんに向かっている。

不思議なほど軽い足取りで駅まで走る。

早く待ち合わせ時間にならないかな
とソワソワするばかりだった。