夏の終わり、恋花火

キレイ。

次から次へと夜空に打ち上がる花火たち。
キラキラ余韻を残して消えては上がる。
一瞬の輝き。
瞬きしている間に消えてく。

金色、銀色、赤、青、緑、黄色、紫....

キレイ...



ふと。




あゆみを挟んだ向こう側から...

シートに放り出してたあたしの手に

拓海くんの手が重なった...




慌てて拓海くん見たけど
拓海くんは花火を見てる。


緊張が走る。
変な汗が出てきた。

あゆみも瞳をキラキラさせて花火に夢中だ。


振りほどかなきゃ...


頭の回路に危険信号が走る。

なのに

なのに

振りほどけなくて


身体が熱を帯びる。


緊張のドキドキが、胸の高鳴りに変わる。


だめだ、ダメなのに...



あたしは拓海くんの手を
あゆみの背中越しに握り返した。