夏の終わり、恋花火

浴衣が息苦しい。
草履が痛い。

なんだか落ち着かない。

大好きな綿あめを買いたくて並んだ。
光太郎も一緒に並んでくれてる。

「具合悪い??元気なくない??」

すぐ気づいてくれる。
あたしを見てくれてる証拠だ。


「ううん!ちょっと浴衣が苦しくってさ!」
「浴衣って疲れるよね」

「あっ」

人波に流されそうになりよろめいた。

「渚!」

光太郎があたしの手を掴んだ。


..と、とっさに


「やめてっ」


あたしは振りほどいてしまっていた。


なんでだろう...

「ごめん!!びっくりして」

必死の笑顔で取り繕った。