夏の終わり、恋花火

あたしは、あの日の水色の浴衣を着た。
なぜだろう...??
自分でもわからない。


出店のたくさん出ている通りで待ち合わせした。

拓海くんは、あの橋の下が穴場とは言わなかった。
あの場所はさすがに悲しくなるから行きたくなかった。


あゆみはピンクの浴衣。
そうだと思った。
すごくかわいい。


「渚!かわいい!!」

あゆみのほうがかわいいけどね...


「拓海と光太郎も浴衣着てくるみたいよ
楽しみー!」

あゆみの目がキラキラしてる。


「きっと似合うね、2人...」

来ない、なんて選択肢はもちろんない。
2年前のあたしもそうだった。



二人が遠くに見えた。
ちゃんと今年こそ会えた。



遠くから光太郎がおーい、と手を振ってる。
背の高い二人は浴衣がよく似合ってすごく目だってる。

また拓海くんと目があった。
あたしはすぐ逸らした。


「渚~かわいいじゃん!!水色似合うねー!」

光太郎があたしを見てうれしそうに笑ってくれた。
素直にうれしい。

「花火始まるまで時間あるからいろいろ買い物しよ!!」