「そういや、その梅井って奴……図書室にいた髪長い女だよな?」

「そうだけど……」

それがどうしたの?

「さっき図書室行った時、返した本借りたがってたんだよ」

「え?何の本?」

「えーと、推理小説と、恋愛モノと、福祉系の本だな」

チカっと、私の頭の中で何かが光った。

「あ……」

分からなかった事が全部、繋がった。

チリチリとこめかみが痛くなる感覚。

急に乾く喉。

「……タイム?」

美色が心配そうに顔を覗き込んできた。

「分かったんだ」

「「「え?」」」

三人が目を見開いた。

「あとは、透輝くんに確認取れば、大丈夫。解決出来るよ」