例えば、私達が『占い研究部』を作ったとして。

やってるふりをしていれば、占いなんてしなくても、お菓子食べたり遊んだりしてもいい、みたいなことか。

それならいいかも。

「仮に部活を作るとして。ミィ、何部にするの?」

「新聞部とかはどうだ?今まで無かったから、あいにく見本が無いが」

先生が口を挟む。

ゔ。全部聞かれてたみたい。

美色がぽんと手を打った。

「それ良いかも!『新聞部です』って言えば、怪しまれにくくて調査もしやすいだろうし!」

なるほど。一理あるな。

「確かに私達、今まで近所の大人に話聞く時とか、めっちゃ疑われたもんね。学校とかも聞かれたし」

『新聞部』を隠れ蓑として、『相談部』みたいな感じで活動すれば……いけるかも!

「じゃ、決まりだな。俺から書類は提出しとくから、後は自由にしてくれ!じゃ、この話は一旦終了。教室戻っていいぞ、新聞部!」

野良犬でも追い払うかのように、先生は笑顔で私と美色を職員室から出した。

えっ、ちょ、展開早すぎじゃない?!

適当すぎ!

そんな簡単で良いのーーーー?!