私は鞄からノートパソコンとと愛用のヘッドホンを取り出した。

机の上にノートパソコンを置いて、ヘッドホンを頭にセットし、準備を整える。

「忘れたの?私の特技はハッキングだよ?」

私はキラリと目を光らせる。

これでも電子的なネタには強いんだ。

もちろん悪用はしないけど、ちょっと個人情報とかデータ覗くだけなら良いよね?(※良くない)

カチャカチャとキーボードを叩き、如月高校のホームページを立ち上げる。

あとは、この機械にログインするのを手伝ってもらえばOK。

『Now Loading……』の文字が消え、生徒専用ページの画面が出た。

「よし。これでログイン履歴とか調べれば、叶海ちゃんの事ちょっとは分かると思うよ」

「タイムちゃん……おっそろしい子やなぁ……」

「ん?」

綺鳴が引き気味に笑う。

何が恐ろしいの?まぁいいや。

「あたしにも見ーせてっ」

ひょいと美色が画面をのぞき込む。

「ここからどうするの?」

「学生専用チャットとかがあれば見たいんだけど……この学校無いっぽいね」

とりあえずデータが登録されてる生徒の一覧を開いた。

ここから「梅井 叶海」のデータを探そう。