『シルクハットの鍵

ミルクコーヒーのアクビ

かゆいレモンパイ

パイレーツの膝

タルトの太陽

抹茶外郎へ行く

先月は83点、模擬は78点だったんだ

時音』


「なんだこれ?あいつとうとう頭イカれたのか?」

「いや、これはもしかしたら暗号ではないでありますか?!」

「ないのかあるのか分かりづれぇから、そのめんどくせー口調一旦やめろ!」

「し、失礼。えっと、暗号ではないですか?」

やいやい言いながら、男子二人は頭からはてなマークを飛ばして考える。

漫才やってる場合か。

「去年は83点、この前は78点……」

記憶力が自慢のあたしはすぐにピンと来た。

「これ、タイムのテストの点数だ」

いつもテストの点数見せ合いしてるから、速攻で分かった。

いつもよりいい点がとれたとにこにこしながら見せてきたの、覚えてる。

「来栖殿の?何のテストでありますか?」

「英語だよ。下がっちゃったーって残念がってたの、覚えてる」