『文系学部三年一組:越水 晏鶴(こしみず あんず)《部長》』

『文系学部三年二組:津山 陽太(つやま ようた)《副部長》』

『文系学部三年三組:谷 数成(たに かずなり)《部員》』

『文系学部二年七組:庄戸 典美(しょうど のりみ)《部員》』


「……基本的には、私を含めたこの四人よ。あまり鍵を扱える人数が多いと、悪い事に使うお馬鹿が出た時特定のしようが無いから少人数で管理してるの。まさに今みたいに」

典美がため息をつく。

簡単に考えれば、予告状を出したのは当人以外の二人のうちの誰かだと思う。

典美はそんな事する子じゃないし、第一犯人だったらこんな風に事件について相談しに来ないだろうから、除外。

でももしかしたら自作自演で部長が犯人のパターンも考えられる……

けど、それを典美に言ったら可哀想だしな~……

……よし。

「現時点じゃやっぱり分かんないから、その展覧会に私も行くよ。犯人の特定が出来ないなら、警備すれば良いよね」

要は、犯人が絵に火を付けたり、変な事しなければ大丈夫なんだ。

絵自体を守れば、きっと大丈夫。

「そ、それはありがたいけど……なんか本格的に大事になってきたわね。展覧会は今度の日曜日よ。大丈夫?」

私は振り返って、三人に確認をとる。

「ミィ、キナリん、涼村くん。予定は空いてる?」

「モチのロン~」

「空いてますえ」

「別に暇だけど」

「よし、じゃぁ、今度の日曜に現地集合で!」