ソラは今日も喧嘩中

12時半頃になると、お店も満席になってきた。

その頃、ちょうど私たちも食べ終わった頃だった。

「早く来てよかったね。」

「うん。」

そう話しながら、壮一はすっと伝票を持ってしまった。

自分の分を払おうと小銭を数えていると、

「今日は払わせて。初デートだし。」

そう言って、私がお財布からお金を出す前に払い終えて、お店を後にしてしまった。


“初デート”


その言葉に、胸がずきんと痛んだ。