焼却炉から上がる煙を見ていて、去年死んじゃったおじいちゃんのことを思い出していた。

いつも話を聞いてくれる優しいおじいちゃんだった。


私の理解者だった。


おじいちゃんが死んじゃってから、いつもどこか寂しさを感じてるんだ。

母親はいるし、別に孤独ってわけじゃないけど、溺愛してくれたおじいちゃんの存在は大きい。

おじいちゃんは、私の居場所であり、帰る場所だった。

会いたいな。
おじいちゃんなら、授業サボってる私を見て、なんて言うのかな。

“おじいちゃんもよく授業を抜け出したよ”なんて笑ってくれるんじゃないかな。


どうして、こんなに心が寂しいんだろうね。
幸せじゃないわけじゃないのに、幸せになりたいっていつも願ってる。


ほっとしたい。

安心したい。

漠然とした不安の原因がどこにあるのか、自分でもわかってる。