ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……




はぁ……はぁ……はぁ……





……あぅ、どーしよ。


恥ずかしいのといたたまれないので逃げ出してきちゃった……。


ごめんね、永澤くん……。


南緒が呼んでたから急いでたってことで。許してください。


心の中で謝っとく。


「あっ、詩星!やっと来た。遅ーい」

「ごめん……さっき、ちょっとアクシデントがあって……」


そしたら、息切れする私をじっと見つめて。


「……うーむ……。その赤く紅潮した顔は……永澤絡みかな?」





ふふんと得意気に言うもんだから、違うよと言っておいた。



……当たってるけど。


なんか悔しかったから。



まぁ、あとで嬉しすぎてホントのこと言っちゃったけどね。


でも、これで一週間は幸せに過ごせるよ。


へへ。だめだ、にやける。