「イベント係はぁー、文化祭になくてはならない係!

ってぇことで、みんなにはじゃんじゃん働いてもらうから!覚悟しとけよ~っ!」




ハイテンションなイベント係担当の先生に、みんなの間から、えぇ~っと非難の声がもれる。


今は係打ち合わせ中。まだ第一段階で、今日はオリエンテーションで終わり。


なんだけど……。






「つーきーたんっ☆お前は特に頑張れッ♪」






あーもー……。

なんでよりによってあんず先輩と同じ係……。



あの日、南緒に言ったことがホントになっちゃったよ。


最悪だぁ……。



神様、これは嫌がらせですか?



よりによって、好きな人と付き合ってる人と同じだなんて……。


気まずすぎるー……!





「つきたん、そんな暗い顔してないで、明るいこと考えな☆」



いや、あなたのせいですが。

でも、この人は憎めない。


だからこそ、余計だ。





南緒が窓際で苦笑いしてる。

なんで南緒と席離れちゃうかなぁ……。



係活動は全学年がやるもの。

あんず先輩と席近くって……同じ係の確率も……どんだけの確率だよ……。




はーぁ……。


ため息しか出てこん……。