あー、もー。たくさん悩んだのに……なんか、永澤くんに言葉をもらっただけで、

どーでも良くなっちゃった。





私ってゲンキンなのかな。


でも仲直りできたのなら、それもまた良しだよね。





すっかり体調も元に戻った永澤くん。

毛布から脚を出すと、ベッドに座った。


教室に戻ろうと支度する私に近寄り、じっと見つめてくる。



「な、なに……?」



好きな人に見つめられるって、これすごーく緊張するんですからね?





すると、小さくため息をついて。





「はぁーあ……でもなぁ、俺、彼氏なのに……隠し事された上に浮気だなんて……悲しーなぁ……」





わざとらしくはあるものの、私の心には結構グサッときた。




「う……ごめんなさい」


「……それだけ?」




あのー……なんか楽しそうなのは気のせい?