《詩星side》 「ん〜……熱はないみたいですし……風邪では無いですね」 内心ドキドキしながら、ベッドに横たわる永澤くんのおでこに触れた。 保健室独特の匂いの中に、永澤くんのマスカットの香り。 窓から光が差し込んで、保健室を照らし出す。 「ふぅん……なんでだろーね」 なんだか意味深に考え込む遥輝先輩。 保健室の中には、私と、永澤くんと、遥輝先輩がいる。