「あっ♡南緒ちゃーん♡詩星ちゃんもいるーっ♡来て来てー!」






声がした教室のドアの方を見ると、ふわふわ系女子、自称エンジェルちゃんが手を振っていた。





「どうしたの?」



南緒が鬱陶しいかのように目を細める。



「いや、もーすぐ文化祭じゃん??♡なんの係りにするのかなーって♡

どーせだったら2人と一緒がいいし♡」




「あ……そーいやそーだったね」



ニコニコするエンジェルちゃんに、ちょっと微笑む。





「んぁー……。まー、どーせだったら楽しいのがいいし。イベントとかにしよっかなって」




南緒らしいね。楽しいのが一番って感じかな。


「じゃー私も同じでいいや」


「おけっ!♡決まりね♡頑張って勝ち取ってくる♡」



そう言い残すと、エンジェルちゃんはさっそうと自分の教室に戻っていった。