「いぃ〜やぁ〜だぁああ〜!!!」



「ほら、ちゃんと座れって」




暴れる私に困惑した表情の遥輝先輩。




「はぁーい、じっとしててくださいねぇ〜」


そんな先輩を見てか、美容師さんも黒い笑顔。





あーもぉ、顔がイケメンって、こーゆー時に得だよね。

ほら、先輩にいいとこ見せたくて、美容師さん、目をハートにして息巻いてるよ、全く。



結局、美容室に連れてこられた。

ダサいカッコ作戦、頑張ったのに……。



困ってる先輩のために私を落ち着かせると、髪型をグイグイ引っ張って強制決行。




「すぐに可愛くしてあげますよ〜」



やだああぁぁぁ!!だからそれがイヤなんだってば!!

早く帰りたいって思ってもらわなきゃダメなんだからぁっ!!



必死に暴れてみるも、遥輝先輩しか頭にない美容師さんには敵わず。



パパッと華麗に、しかもあっという間に完成。