「偏西風の影響で、日本海側は……」 出された問題を、頭の中の記憶を寄せ集めて答える。 みんな黙り込んでこっちを見てて。 「……だからです」 うん、なんとか答えられた。 これで文句ないでしょ。 「う、うん、そーだね」 少し悔しそうに苦笑いを浮かべ、「じゃあ次は……」と続ける先生。 私は当然涼しい顔で着席。 やった。舌を巻かせてやった。 まぁね、こんなんでも、一応成績はいい方だからさ。 先生はしばらくキョロキョロした後、 「永澤!問3の⑸解いてみろ」 と言い放った。 ……永澤くんですと!