誰もいなくなったゲートで、うつむく私たち。 「……行こっか」 先に小さく口を開いたのは、永澤くんだった。 重苦しそうに顔を少し上げる。 「う、うんっ!だねっ」 空元気な私の声が響く。 ……な、なんか気まずい……。 私なんかした……? なんでこんな空気悪いの? 朝もちょっとそんな時あったよね……?