昇降口を通りすぎる。 ────ここで、前に月乃が隠れてたんだっけ。 俺が顔のぞき込んだら、明らかに挙動不審な動きしてさ。 変な面白いヤツだなぁって思った。 嫌われてんのかなって悲しい顔すると、全力で否定すんの。 単純なんだなって、かわいいなって、そう感じたんだ。 「俺、あの時から惹かれてたのかなぁー……」 そんなことをつぶやいてみた。 ……うん。実際、そうなのかもしれない。