「良かったね、南緒♡……ってことでその子に言っといてあげな♡」





……え?南緒……?

……なんでっ……。



てゆかその子って誰……?



いくつもの疑問。


何か言いたげな目で見つめると、南緒は気まずそうな顔をしてから「はぁ……」とため息をついた。



「……んと……今まで黙ってたんだけど……」



落ち着かない南緒の視線に嫌な予感がする。



「んーてか……詩星、ゆうに全部言っていい?その……色々」



色々っていうのは、きっと永澤くんのことだろう。

なにか理由があるのかも。


それに、エンジェルちゃんになら教えてもいい。



こくんと頷く。