無事に不良達を振り切った私たちは、誰にも見つからないよう、 慎重に4階からのびる屋上への階段に行った。 当然、屋上は開いてなくて、普段こんな所誰も来ないから、利用回数ゼロ。 私自身、こんなとこ初めて。 けど、薄暗い中で、ガラスから入る太陽の光はものすごい明るくて、 なんかだかちょっとだけ特別感が漂っていて。 ────素敵かも。 そんなことを思う。 永澤くんは最上段に腰掛けると、私の手を握ったまま、切なげに「おいで」とささやいた。