「………………」


外では、男子生徒が汗を流しながらサッカーをしている(授業で)

太陽がサンサンと照っているこの季節。なんだか見ている私まで、汗がタラタラと自然に垂れてくる。


普通の汗が……。


タラタラ…と……。




垂れて…………。


「佐藤さん……よろしくお願いします…」



やだぁあああぁぁぁぁぁあぁっ!!!

これはむしろ、普通の汗ではない…。


これは、まさに…“恐怖”を呼ぶという(別に呼ばない)冷や汗………。



「お前ら、この席でいいな」


嫌です!嫌です!

心の中では、こんなにも素直なのに……先生の目線がこっちに向くと言えなくなる。


私の額から汗が垂れてきた。


「…………」


暑苦しくなり始めた6月下旬。

かばじぃがいきなり席替えをやると言ってきた。


あの席飽きてたからやったとか思ってた………のに…。



突然私の前に、悪魔という名の変態が現れた。